レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ【写真:Getty Images】
レスター・シティを奇跡のプレミアリーグ優勝に導いたクラウディオ・ラニエリ監督だが、イングランド代表の低調さに飽きれているようだ。30日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
ラニエリ監督は、昨季にクラブ創設133年目にして初のリーグタイトルをレスターにもたらした。イタリアのローマ出身の同監督は、EURO前大会王者スペインを決勝トーナメント1回戦で倒し、前評判の悪さと裏腹に躍進しているイタリア代表を褒めている。
「イタリア代表は素晴らしいEUROをしているところだね。我々には非常に優秀な監督がいるし、グループが一体化しているのが見て取れるよ。選手たち全員を褒めなければならない」と現在開催中のEURO2016で誰をも驚かしているアントニオ・コンテ監督率いるイタリア代表に賛辞を送った。
その一方で、レスターからFWジェイミー・ヴァーディが招集されたにもかかわらず、決勝トーナメント1回戦でアイスランドに敗れて大会から姿を消してしまったイングランド代表には呆れているようだ。
「イングランドサッカーが危機にあるわけではないんだ。だけど、EUROやワールドカップでタイトルを目指して競争することができなくなってもう50年も経つんだよ。これは不可解なことだね」
イタリアでは“修理屋”の愛称で親しまれているラニエリ監督。イングランド代表にも少し“修理”が必要かもしれない。
【了】