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W杯組み分けに警戒するホン監督「悪くないが、有利なことはない」。韓国メディアは日本を評価「突破の可能性高い」

ブラジルW杯の組み分けを韓国はどう捉えているのか。メディアは「期待できる」とする意見が多かったが、ホン・ミョンボ監督はいたって冷静だ。そして日本については高い評価している意見が多かった。

text by 呉承鎬 photo by Norio Rokukawa

「行こう! 16強、韓国、歴代最高の組!」

W杯組み分けに警戒するホン監督「悪くないが、有利なことはない」。韓国メディアは日本を評価「突破の可能性高い」
2014年ブラジルW杯 予選リーグ組み分け

 ついに決まったブラジルW杯のグループリーグ対戦組み分け。ベルギー、ロシア、アルジェリアと同じグループHに属することになったお隣・韓国メディアの反応は概ね肯定的だ。

「韓国、死の組は避けられた」(ソウル新聞)、「行こう! 16強、韓国、歴代最高の組!」(マネーウィーク)、「天運もたせされたホン・ミョンボ号、グループ1位16強も可能だ」(スポータル・コリア)

 その根拠をおおよそ要約すると、まずは伝統的な強豪国との対戦を避けられたことが理由のひとつ。ホン・ミョンボ監督も、「最後に韓国とアメリカが残ったが、ドイツと同じG組になるか心配した。伝統的な強豪であるブラジル、ドイツ、スペインなどを避けられた点はよかった」と語っている。

 それに比べると、シード国とはいえ過去2大会W杯に出場していないベルギー、11月に強化試合を行ない免疫があるロシア、アフリカ勢の中ではもっとも実績がなくW杯予選でも苦戦したアルジェリアと同じグループHに入ったことで「絶対的な強者がいない無難で最高の組」と評価している。

 また、韓国がW杯で1度も勝ったことがない南米勢がひとつもないことも好材料としている。まして今大会はブラジル開催。ブラジル勢だけではなく、そのほかの南米勢にとっても南米特有の高温多湿の環境が有利に働くと見られているだけに、ホン・ミョンボ監督も抽選会前に南米勢は避けたいと考えていた。

 その通りになったこともあって、ホン・ミョンボ監督も、「我々と同じく普段と異なる環境に適応しなければならないという意味で南米勢よりも欧州勢のほうがいい」と抽選会直後に語った。

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