アフリカ予選での競り合いで優位に
通称“エレファンツ”ことコートジボワール代表が日本と同じC組に入り、初戦の相手に決まった。W杯の出場は3大会連続の3回目となるが、アフリカ勢では最強国の1つとして知られ、筆者の評価としてはガーナやナイジェリアを上回るポテンシャルを備えると見ている。
ただ、もちろん付け入る隙はある。そこで彼らの特徴を整理することで、攻略法を考える足がかりにしたい。
過去に3度の対戦経験で2勝1敗だが、最新の試合は南アフリカW杯の直前にスイスのシオンで行われたテストマッチ。
この時は2-0と完敗したが、相手のコートジボワールも大黒柱のドログバが田中マルクス闘莉王との“接触”で腕を骨折するアクシデントに見舞われた。その後、何とか復帰にこぎ着けたものの、本体のパフォーマンスとはほど遠く、チームの戦いに大きく影響してしまったことはファンが記憶する通りだ。
当時は日本代表もスタイルの再構築を迫られており、2-0という結果をもって単純に戦力差を判断するべきではないが、守備陣に中澤祐二と闘莉王を擁した当時においても、日本と大きく差が出たのは局面の1対1だ。
ドログバを筆頭に身体能力はアフリカでも随一でボールを巡る競り合いを含め、アフリカ予選においても大半の競り合いやボールの奪い合いでコートジボワールが優位に立っていた。
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