フィオレンティーナに2-1と競り勝ち【写真:goal.com】
8日に行われたセリエA第15節、ローマ対フィオレンティーナの一戦は、2-1でホームのローマが勝利を収めた。
4試合連続ドロー中のローマは、首位ユヴェントスが勝利したため、離されないためにも白星を取り戻したい一戦。戦列に復帰したトッティはベンチに座り、前線はフロレンツィ、リャイッチ、ジェルビーニョで臨んだ。
そのローマは7分に先手を取る。ジェルビーニョが深い位置で狭い中をうまく突破すると、折り返しにフロレンツィが絡む。すると、ボールは攻め上がっていたマイコンの足元へ。マイコンは冷静にGKネトのタイミングを外し、ボールを流し込んで今季初ゴールとした。
リードを奪ったローマは勢いをつけ、11分にもビッグチャンス。CKの流れから、クロスの折り返しにフリーのデ・ロッシが頭で合わせる。だが、ここはネトのファインセーブに阻まれた。
押されていたフィオレンティーナだが、21分にジュゼッペ・ロッシがチャンスをつくる。ペナルティーエリア内でデ・ロッシとうまく入れ替わり、角度のないところからシュート。だが、これはローマ守備陣にCKへと逃れられる。
しかし、フィオレンティーナは29分に試合を振り出しに戻した。高い位置でボールを奪ったトモビッチが、ダイナミックなドリブル突破でゴールラインぎりぎりをえぐると、折り返しのボールをバルガスが強烈な左足シュートで叩き込んだ。
タイスコアで迎えた後半、立ち上がりはフィオレンティーナペース。48分にG・ロッシのヘッドがローマを脅かすと、その1分後にもパスクアルのクロスが危険な位置へ。だが、アクイラーニ、G・ロッシにわずかに合わなかった。
ローマは61分、ジェルビーニョの仕掛けから、リャイッチがチャンスを手にするが、シュートはネトに阻まれる。その1分後には、マイコンの仕掛けからストロートマンが決定的なシュートを放つが、今度はポストに嫌われてしまう。
ローマは67分にもジェルビーニョとのワンツーからマイコンが決定機を迎えるが、またもネトのセーブでCKに。だが、このCKから決勝点が生まれた。ショートコーナーをつなぎ、ジェルビーニョが深い位置から折り返すと、これに合わせたのが途中出場していたデストロ。復帰を果たし、今季初出場していたデストロのゴールで、ローマが勝ち越しに成功した。
フィオレンティーナは直後にパスクアルのFKで再び同点に迫るが、ここはGKデ・サンクティスに阻まれる。終盤、モンテッラ監督はピサーロ、ホアキンを投入して1点を目指した。
88分に2枚目のイエローカードでピアニッチが退場となったローマは、90分に途中出場のデストロを下げてブラッドリーを投入するなど、徹底して逃げ切りを図る。アディショナルタイムにはG・ロッシにヒヤリとさせられるが、カスタンのブロックでしのいだ。
結局、1点のリードを守り切ったローマは、5試合ぶりの白星。ユヴェントスとの勝ち点3差を維持した。フィオレンティーナはここ3試合で2敗目となる。