1日違いでPKを失敗したロナウドとメッシ
2012年チャンピオンズリーグ準決勝第2戦は誰もが予想もしていなかったドラマチックな展開となった。
5月19日火曜日の夜に行われたバイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリーはPK戦となり、クリスティアーノ・ロナウドとセルヒオ・ラモスの二人が外してレアル・マドリーが敗退した。翌日カンプ・ノウで行われたバルセロナ対チェルシーは信じられないような展開となったが、最大の驚きは後半にリオネル・メッシがPKを外したことだった。
メッシが決めていれば、バルセロナは3-1とリードでき、すでにレッドカードでジョン・テリーが退場となっていた10人のチェルシーに勝利して決勝に進めたはずだった。
24時間の内に、世界最高の選手であり、準決勝を戦った4チームの中でもベストの選手が二人ともPKを失敗した。ライバル関係にあるおかげで、メッシとロナウドはより優れた選手になっているという説に私は賛成する。
メッシという存在がなければ、クリスティアーノ・ロナウドは現在のような選手になっていないだろうし、同じことがメッシにも言える。だがなぜその二人がよりにもよって1日違いでPKを失敗するのか? 何とも不思議だ。
私たちはそういうこともありうるとわかっている。誰でもPKを失敗することがある。偉大な選手も重要なPKを失敗する。重要なPKはたいてい偉大な選手が蹴るものだからだ。だがチャンピオンズリーグの準決勝に進んだクラブは、この試合をシーズンで最も重要と位置づけていたはずだし、たった1本のPKによって決勝への道が閉ざされてしまうこともありうると準備していたはずだ。それなのになぜそんな特別な試合で失敗してしまったのか?