重要な決勝点を決めたリッカルド・クアレスマ【写真:Getty Images】
ポルトガル代表FWリカルド・クアレスマが再び主役として復活したようだ。25日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
クアレスマはスポルティングCPでトップデビューを果たすと、素晴らしい活躍で一躍脚光を浴び、バルセロナへ移籍した。しかし当時のフランク・ライカールト監督と起用法を巡って対立し、翌年にポルトへ移籍。そこで年間最優秀選手を受賞する活躍をし、リーグ3連覇に貢献している。
そして、当時のジョゼ・モウリーニョ監督に強く望まれインテルに入団。しかし期待通りの活躍ができなかったどころか、イタリア年間最悪選手賞さえも受賞してしまい、そこから下降の一途を辿って行った。
だからこそ、延長戦終了3分前にこぼれ球を押し込んでチームをベスト8へ導く決勝ゴールを決めたことは、クアレスマにとって尚更重要なゴールとなったようである。
「僕らは熱心に戦ったし、ハードワークをしたよ。クロアチアは強いチームだけど僕らの方が勝利に相応しかったね。僕にとってゴールは大きな意味を持つんだ。ゴールを決めたことや僕のチームが勝ったこと、そして僕の母国のためにもこの勝利は嬉しいよ」と喜びを表現した。
そして、「このゴールは僕のキャリアで一番大事なゴールだ。良いプレーをし続けたいね。大事なことは体力を回復させることだよ。ポーランド戦はきっと難しい試合になる」とイタリアメディアの『スカイ・スポルト』で語った。
クアレスマとは、カトリック教会などの西方教会で四旬節を意味する言葉だ。その後には復活祭が訪れることからも、まさにこのゴールが彼のキャリアの復活の狼煙となるかもしれない。
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