「死の組」はD。イングランドには低評価
全世界の耳目を集めたグループリーグの組み合わせ。欧州の列強がシード国から漏れていた事もあり、当初から確実に「グルーポ・ダ・モルテ(死の組)」が生まれると見られていたが、ブラジルメディアのいずれもが認める死の組はワールドカップ優勝経験を持つ国が大会史上初めて、3カ国揃ったグループDだ。
開催会場に今大会、最も過酷な地となるマナウスを含む事も含めて、この組が最も厳しいものであることに疑いの余地はないだろう。
高級紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」は元ブラジル代表の名選手で、評論家のトスタン氏や権威あるサッカー専門誌の元編集長などを務めたジュカ・クフォリ氏、さらには戦術分析の第一人者、パウロ・ヴィニシウス・コエーリョ氏らサッカー王国を代表するジャーナリスト5人の予想を掲載。ウルグアイとイタリアの通過を上げたのはそれぞれ4人。イングランドはやや低評価でわずか2人だった。
元ブラジル代表の背番号10で、歯に衣着せぬ解説で知られるネット氏によるグループDの勝ち上がり予想もやはりウルグアイとイタリアで「イングランド人はブラジルの暑さと広大な国土をまたぐ移動に疲弊するはずだ」と指摘する。
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