アイスランドの英雄的存在ギルフィ・シグルドソン【写真:Getty Images】
EURO初出場で決勝トーナメント進出を果たしたアイスランド代表。その中心的存在で国民から英雄と慕われるギルフィ・シグルドソンがベスト16の戦いに向けて意気込みを語った。英『スカイ・スポーツ』が報じている。
「僕らには何のプレッシャーもない。イングランドを見てみなよ。彼らは僕たちに負けて国に帰ったらトップニュースになるだろうね」
初めてのEURO決勝トーナメントに気負いがあるかと思いきや、格上とされるイングランドの方にプレッシャーがかかっていると分析するG・シグルドソン。すでに国際大会の雰囲気にも慣れ、余裕すら見せる。
「この大会とベスト16にいることを楽しむだけだ。素晴らしい感覚だし、このまま進んでいきたい。僕らはすべての人にとってこの大会で2つ目に応援するチームになれるだろうと気づいているよ」と、自分たちの戦いが人々に勇気を与えるものだと信じて疑わない。
やはりこの感情はアイスランドがどの国に対しても失うものなく立ち向えることによって生まれるようだ。G・シグルドソンは「僕らは小さな国で、誰も何も期待していない。国民には幸せなままでいてほしいし、この大会でもう少し先に進みたい」と決勝トーナメント進出を成し遂げたことからくる自信ものぞかせる。
「そもそもコベントリー(人口30万人ほどのイングランドの小都市)と同じくらいの人口しかいないんだ。レスターになれるかって? 僕らはまだアンダードッグだよ」
G・シグルドソンは降格候補からプレミアリーグ優勝まで一気に駆け上がったレスターを引き合いに出し、自分たちが常に挑戦者の立場であることを強調した。アイスランド代表は地に足をつけて一歩ずつ力をつけている。そしてあわよくばイングランドに勝ってさらに上を目指そうと、虎視眈眈と好機を窺っている。
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