セビージャ市長も判決を嘆く【写真:goal.com】
ホセ・マリア・デル・ニド会長が、上級裁判所から懲役7年の有罪判決を受けたセビージャだが、マヌエル・ビスカイーノ副会長はセビジスタ(セビージャファン)に平静を訴えている。
マルベージャ市のリゾート開発の汚職事件で、同市役所の顧問弁護士として収賄に関与した疑いを持たれていたデル・ニド会長。2011年12月に有罪判決を言い渡されたセビージャの名物会長は上級裁判所に控訴していたが、5日に懲役7年、5年半の弁護士資格停止処分、賠償金278万ユーロという実刑判決が確定している。
同クラブの副会長の一人、マヌエル・ビスカイーノ氏は、この件について次のようにコメントした。
「セビジスモ(セビージャ主義)はとても巨大なものだ。セビージャとセビジスタは平静でなくてはならない。ホセ・マリアは強い人間であり、現在は我々、友人とも呼べる人間たちが彼のそばにいようと試みている。現在も、彼は完璧な調子にあるよ」
一方でセビージャのフアン・イグナシオ・ソイド市長も、今回の有罪判決を嘆いている。
「クラブにとっても、セビージャ市にとっても良いニュースではない。裁判所の判決には敬意を示さなくてはならないが、セビージャ市、チームにとってどんな恩恵にもならないものだ。だがセビージャは長い歴史を持ったクラブであり、このような苦境を何度も乗り越えてきた。今回もきっとそうするはずだ」
セビージャ経営陣は9日に緊急会議を開く予定で、デル・ニド会長はその場で正式に辞任を伝える模様。後任は、同クラブの副会長の一人であるホセ・カストロ氏になると見られる。