オーバーエイジ枠で五輪に出場する可能性があるズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
スウェーデンサッカー協会は15日、ブラジルのリオデジャネイロで開催される夏季オリンピックに向けた同国代表候補メンバー35人を発表した。そして、その中にFWズラタン・イブラヒモビッチの名前も含まれていることが明らかになっている。
イブラヒモビッチは、現在開催中のEURO2016に参加中だ。当初オーバーエイジ枠での選出が噂されていた同選手は辞退の意向を示していたが、スウェーデンサッカー協会は同選手をオリンピックに出場させたいようである。
U-23スウェーデン代表のホーカン・エリクソン監督は、「まず我々は、EUROに参加する選手はオリンピックに出場することはできないと考えていたが、ズラタンと話をした結果、彼はEUROが終わった後に決断すると答えた」と経緯を説明。そして、「最後まで扉を開いたままにしておくよ。我々にズラタンが加わればファンタスチックだね」と期待を抱かせた。
日本代表は、オリンピックのグループリーグ第3節でスウェーデン代表と対戦する。ただでさえ厳しいグループBに入った日本代表にとって万一イブラヒモビッチがオリンピックに出場することになれば、さらに過酷なグループリーグを強いられることになるのは間違いない。
しかし、それはイブラヒモビッチの状況次第のようだ。同選手は、EURO終了後にマンチェスター・ユナイテッドと契約を交わすことになるとみられている。そうなれば、新指揮官のジョゼ・モウリーニョ監督がその提案を受け入れる可能性は低いようだ。
働き者のイブラヒモビッチの衝動を抑えることは、クラブの監督にとって悩みの種となるかもしれない。
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