ベルギー代表を下したイタリア代表【写真:Getty Images】
EURO2016を戦うイタリア代表は“老獪さ”と“豊富な運動量”という異なる二つのキャラクターを併せ持つチームのようだ。14日付けのイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
イタリア代表は現地時間の13日にベルギー代表と対戦し2-0で勝利を収めた。この試合でイタリアは先発メンバー平均年齢31歳169日とEUROの歴代最年長チームとなっている。
しかし、歴代最年長チームだからといって“運動量”が少ないわけではないようだ。イタリア代表はドイツ代表と対戦したウクライナ代表を4600mも上回る119.7kmを走り、今大会の最長走行距離チームとなっている。今回のイタリア代表の走行距離は、2014年ワールドカップを優勝した当時のドイツをも上回った。
チームの最長走行距離選手はラツィオに所属するMFマルコ・パローロ。12.57kmを走った同選手は、31歳と140日でEURO初デビューをしたが、その年齢はチームの平均年齢よりも僅かに29日少ない年齢である。
豪華陣容を擁するベルギーを見事な完封したイタリアは“カテナチオ”が復活したと称賛を浴びている。カテナチオは元来“鍵をかける”という意味のリベロシステムを指すが、現在でも同代表の持ち味である堅守を示す単語として使用されている。
大会最年長チームの持つ“老獪さ”と、大会最多を記録した“運動量”を持つイタリア。二つの武器を維持することができれば決勝進出を果たした2012年大会のように勝ち進むことができるかもしれない。
【了】