サポーターの暴力行為がロシア代表チームの足を引っ張る【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)は14日、フランスで開催中のEUROにおいて多くのサポーターが問題を起こしたロシアに対する処分を発表した。
公式サイト上に掲載された声明では、ロシアサッカー協会に対し15万ユーロ(約1800万円)の罰金を科すと同時に、サポーターが再びこれまでのような問題を起こした場合ロシアを途中失格処分とする文言も含まれた。
ロシアのサポーターは11日のイングランド戦前後に街中やスタジアム内で相手国のファンに対して暴力行為に及んだほか、花火や発煙筒の使用、人種差別行為などが確認されている。これを受けたUEFAは、再びスタジアム内でロシアサポーターによる同様の行為が発覚した場合、同国を大会から追放することに決めた。
だが、今回の処分において言及されたのはあくまで「スタジアム内」での暴力行為などのみで、スタジアムの外でファンが暴れた場合の追加処分については明確になっていない。そのため会場の外に設けられたファンゾーンや街中での暴動激化が懸念される。
いずれにしろロシアには限りなくレッドに近いイエローカードが突きつけられた。2大会ぶりのグループステージ突破を目指す大国にピッチ外から思わぬ障害が降りかかっている。
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