本田の小林祐希への称賛と日本サッカーへの警鐘
日本代表が火曜日(7日)の夜に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ戦に2-1で敗れた後、ヴァイッド・ハリルホジッチは上機嫌とは言いがたい様子で、選手たちに向けて明確な言葉で警告を発した。比喩的な意味でも文字通りの意味でも力を誇示したメフメド・バズダレビッチのチームに対し、選手たちは力不足を露呈してしまった。
「海外組も含めて、選手たちが私のファーストチームでプレーしたいと思うなら、フィジカルコンディションが良くなければならない。100%の準備ができていないのなら最終予選に呼ぶことはない。100回もチャンスを与えるわけにはいかない」と指揮官は語った。
ハリルホジッチ監督が特に不満を述べていたのは、チームのフィジカル面の弱さに対してだった。危険な位置でFKを獲得するための体の使い方であったり、ボスニアのようなサイズのあるチームに対して簡単に威圧されないようにしたりといった部分だ。だが試合後には、チームのメンタリティーの部分も改めて議論されることになった。
ブルガリアを7-2で粉砕した試合に続いて、今回も膝の負傷で欠場した本田圭佑は、2試合続けて監督の隣でベンチから試合を見守った。16分間の短いプレーとなったデビュー戦で臆しない姿勢を見せた小林祐希に称賛の言葉を送りつつ、ミランの10番は日本国内における若手育成の状況への苦言も呈していた。
「個人的には、祐希のような選手がシステムの中からもっと出てこなければ、日本のサッカーはワールドクラスのレベルにはなれないと思います」と本田は語る。
「サッカーの指導だけに限らず、日本の育成についてもっと大きなスケールで考える必要があります。サッカーだけでなくあらゆるスポーツで、選手の成長を助けるような完全な形でプログラムが実行されなければ、そういう選手たちが出てくることはありません。ブラジルやアフリカやイタリアには、そういう選手たちが大勢います」
私は試合の翌日、元日本代表のストライカーである釜本邦茂氏に話を聞く機会があったが、同氏も本田と同じ懸念を抱いている。