アントニオ・コンテ現イタリア代表監督の後任監督に今季までトリノを率いていたジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏が就任することが決まった。7日にFIGC（イタリアサッカー連盟）が発表している。

　FIGCは「カルロ・タヴェッキオ会長は、次期イタリア代表監督にジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏を選んだことを告げました」と発表。ヴェントゥーラ氏は、今月から始まるEURO2016終了後から2018年にロシアで開催されるワールドカップまでの約2年間同代表で監督を務めることになる。

　タヴェッキオ会長は、FIGCの公式ツイッターで「彼はサッカーのマエストロ（師）だよ」と断言。そして、「彼はコンテにある忍耐力と犠牲的精神と同じ概念を持っているんだ。1ヶ月前に実った私の最初のアイデアを貫くことにした」と選出に至ったまでの経緯を説明している。

　その上、「彼の革新的なルールをこれまで数多くの監督にも教えて来たね。選手の形成において豊富な経験があり、彼には常に健全な帰属概念があると私は考えている」と付け加えた。

　ヴェントゥーラ氏は、監督歴40年間のベテラン監督だ。その上、若手を世に出すことで定評のある監督である。例えば、ユベントスのイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチの才能を見出したのは同監督だ。トリノではアレッシオ・チェルチ、チーロ・インモービレ、マッテオ・ダルミアンといった選手たちをブレイクさせ、2014/2015シーズンにはアスレチック・ビルバオを下してクラブをヨーロッパリーグのベスト16に導いた。

　コンテ監督でさえも哲学を手本とする“マエストロ”ヴェントゥーラ氏。果たして前任者の仕事を完成させ、得意の若手育成で新時代を幕開けることになるのだろうか。

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