本田圭佑【写真:ダン・オロウィッツ】
【日本 1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ キリンカップ決勝】
日本代表は7日、キリンカップ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦した。
負傷の影響もありブルガリア戦、ボスニア戦ともに出場機会のなかった本田圭佑だが、「試合に出られないのは悔しいですけど、そのたびに学びはある。自分自身もっとこういう風にしないといけないなっていうのを考えたり、チームはこういう風にしないといけないなっていうのを考えたり。いつも以上に視野を広く持って試合観戦できた」とピッチに立たずとも収穫はあったようだ。
その収穫とは本田曰く「負けたこと」だという。ボスニア戦は自身に加え香川真司も欠場となったが「僕は非常にいい時期に負けたなと思っていますし、若手も何人か試せた。それも1つの収穫だったんじゃないか」と前向きな姿勢を見せた。
また、この日は小林祐希が日本代表デビューを果たした。約20分の出場だったが、積極的にボールに絡み、『何かやってやろう』という気概は見せた。“本田2世”などと報じられることもあるレフティーについて、本田はこう語る。
「気持ちは伝わりましたよね。その気持ちを伝える選手がやっぱり最近少ないから、そういう意味では祐希は今日出て爪痕を残そうとしたのが僕には伝わりましたけどね」
小林祐の強気な姿勢はメディアにも多く取り上げられたが、本田は「祐希みたいな選手が何人も、何十人も出てくるようにならないと日本サッカー界が本当の意味での世界のスタンダードになり得ないと思っている」という。「祐希は面白い存在だし、楽しみにしている」と新鋭に期待を寄せつつも、小林祐のような自己主張のできる選手がもっと出てくることも望んでいた。
(取材:元川悦子)
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