香川真司【写真:Getty Images】
【日本 7-2 ブルガリア キリンカップ】
日本代表は3日、キリンカップサッカー準決勝でブルガリア代表と対戦して7-2で勝利を収めた。
前半で2ゴールを挙げながら腰を痛めて44分に途中交代を余儀なくされた香川真司は自身の症状について「ちょっと痛む」と述べ「たぶん打撲だと思う」と推測した。詳しい診断は明日の回復を見てからとなるようだが、7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦出場は可能との見通しを示している。
負傷してしまったためプレーできた時間は短かったが、香川は本田圭佑不在の中“10番トップ下”にふさわしいプレーを見せた。ヘディングと見事な反転シュートで1点ずつを奪い、7得点の大勝に貢献している。
頭で決めた1点目は長友佑都の見事なクロスによって生まれた。香川は「長友さんが素晴らしいアモーレをくれたんで」と試合前日に明かされた先輩DFの真剣交際をネタにして感謝を述べている。
そして「佑都からアシストされた記憶は全くなくて、全然最後のところで合わなかったりしてたんですけど、本当に今日は素晴らしいクロスがドンピシャで来ましたし、ああいう形をもっと次の試合でも増やしていければいい」と、長友との“ホットライン”開通に意欲を見せた。
本田不在の中で結果を残した日本代表。香川も「出た選手がしっかりと自分の1人1人の役割を果たして結果としてしっかりと残したっていうのは、1つ大きなゴール」と手応えを感じている。
しかし満足はしていない。次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦、再び本田欠場の可能性がある。7得点しても無失点で試合を締められなかったことなどブルガリア戦で出た課題をクリアし、決勝でチームとしてまた一つ上のレベルを目指す。
(取材:元川悦子)
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