新生なでしこジャパンの初陣は世界女王アメリカとドロー発進【写真:Getty Images】
【アメリカ 3-3 なでしこジャパン 親善試合】
なでしこジャパンは現地時間2日、アメリカ代表とアウェイで親善試合を行った。
今年4月に佐々木則夫前監督の退任を受けて就任した高倉麻子新監督体制の初陣で、2015年カナダW杯決勝でも敗れた世界女王・アメリカとテストマッチを行うこととなったなでしこジャパン。
リオ五輪アジア最終予選ではまさかの敗退となり本大会出場権を得られなかったが、対するFIFAランキング1位のアメリカは大会4連覇を目指している。
高倉監督はキャプテンを務める大儀見優季を左サイド、岩渕真奈を1トップに配置する4-2-3-1の新布陣をテスト。すると、これが功を奏す。
15分、岩渕がドリブルで中央に仕掛け、左足を一閃。美しい弧を描いたシュートに名手GKホープ・ソロは触れることができず、なでしこが先制点を奪う。
なでしこの勢いはさらに続く。22分、右サイドの中島依美がゴール前に送ったクロスに大儀見があわせてリードを2点に広げる。
その後、アレックス・モーガンに1点を返されてしまうが、なでしこは2-1のリードで前半を終える。
後半開始直後は中島や大儀見が積極的にミドルシュートを狙うなど攻勢を強めたなでしこだったが、ハプニングが発生する。67分、大儀見が2枚目のイエローカードを受けてしまい、退場となってしまった。
すると、その直後に失点を喫してしまう。セットプレーから再びモーガンに決められてしまい、2-2の同点に追いつかれてしまう。
その後も数的優位に立つアメリカに押し込まれる時間帯が続いてしまうが、GK山下杏也加を中心に跳ね返す。しかし、試合終盤に逆転ゴールを許してしまう。左サイドのクロスに対して守備の連係が乱れてしまい、リンジー・ホランに決められてしまう。
このまま試合終了かと思われたが、劇的な展開で同点に追いつく。途中出場の横山久美がミドルシュートを突き刺した。
試合は3-3のまま終了。一時は2点のリードを奪った新生なでしこだが、世界女王のアメリカ相手にドロー発進となった。なでしこジャパンは現地時間5日にもアメリカとの親善試合を行う。
【得点者】
15分 0-1 岩渕(なでしこ)
22分 0-2 大儀見(なでしこ)
27分 1-2 モーガン(アメリカ)
64分 2-2 モーガン(アメリカ)
89分 3-2 ホラン(アメリカ)
90+3分 3-3 横山(なでしこ)
【了】