ナセル・アル・ケライフィ会長【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)会長であるナセル・アル・ケライフィ氏は、来季に向けて大幅なチーム改革を図ることを明言したようだ。2日付けのフランス紙『ル・パリジャン』が報道している。
PSGは、フランスのリーグ・アンで四連覇を達成。さらには、2年連続で国内4冠というフランス史上初の快挙も成し遂げた。しかし、カタール人のケライフィ会長の脳裏には、チャンピオンズリーグから敗退した時の光景がしっかりと焼き付いているようだ。
ケライフィ会長は、「クラブは新たなサイクルを始めなければならない」と口を開くと、「マンチェスター・シティに敗れて準々決勝で敗退させられたことは、私がパリへやって来てから過ごした最悪な時だったよ。今も未だにあの結果を受け入れがたい」と悔しさを告白。さらに、「今季の評価はとてもネガティブだね。もしこのように続けて行けば、なかなか我々の目標を達成することはできなさそうだよ。変える時が来たんだ」と将来に向け厳しい非難をしている。
この発言は移籍市場で大きな動きがあり、大金が動くことを意味する主張だ。特にスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが去った今となっては、世界中にいる世界最高峰の選手たちがターゲットとなるだろう。その上、ケライフィ氏を満足させることができなかったローラン・ブラン監督も安心してはいられなさそうだ。
これまで以上に世界を驚かす歴史的な金額を投資するとみられているPSG。大富豪を怒らせた罪は大きいかもしれない。
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