去就が注目されるマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンからの移籍が確実視されるドイツ代表MFマリオ・ゲッツェだが、ユベントスに所属する同胞サミ・ケディラが勇気づけている。1日にドイツ誌『シュポルト・ビルト』が伝えた。
ケディラは、来季からバイエルンの新指揮官に就任するカルロ・アンチェロッティ監督と2013年から2年間レアル・マドリーで共に過ごした。「僕が知る限り、アンチェロッティ監督は選手をチームから追い出すような監督ではないよ。むしろその逆で、メンバー全員をチームに留めておくことを望む監督だね」と来季から同監督の下でプレーすることになるゲッツェを励ましている。
さらにケディラは、マドリーにいた頃の詳細についても明かした。「マドリーで似たような状況に出くわしたよ。(ナポリに所属する)ゴンサロ・イグアインがチームから出て行きたがっていた時に、アンチェロッティ監督は全力で彼を引き止めようとしたんだ。彼は一度も選手に出て行けとは言わなかったね」と付け加えている。
アンチェロッティ監督は、ゲッツェと直接電話で話をしたことを認めているが、「彼は私が何を考えているかを知っているはずだ」と内容については明かしてはいない。先日には、同監督がバイエルンから去った方が良いとアドバイスをしたと伝えられたが、同選手はそんなアドバイスは受けてはいないと言い、チームに残ると発言。その発言に対して同クラブのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、「継続してプレーしたいかそうでないかをマリオは決めるべきだ」と厳しい返答をしている。
果たして、指揮官が変わることでゲッツェの状況は改善するのだろうか。今夏の移籍市場での動きに注目が集まりそうだ。
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