スペイン代表のセスク・ファブレガス(左)とジェラール・ピケ(右)【写真:Getty Images】
やはり、バルセロナの育成力はスペインでも圧倒的な地位を築き上げているようだ。1日、スペイン紙『アス』が報じている。
EURO2016に挑むスペイン代表が現地時間の5月31日に発表された。驚くべきは、3連覇を狙う優勝候補の精鋭23名のうち、約半数にあたる選手たちがバルセロナのカンテラ(下部組織)出身者で占められているということだ。
ビセンテ・デル・ボスケ監督率いる今回のスペイン代表には、DFジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、マルク・バルトラ、MFセルヒオ・ブスケツ、アンドレア・イニエスタと5人のバルセロナの選手がおり、彼らはいずれもカンテラ出身だ。
そして、残り5人のカンテラ出身者は、チェルシーのMFセスク・ファブレガスとFWペドロ、バイエルン・ミュンヘンのMFチアゴ・アルカンタラ、アーセナルのDFエクトル・ベジェリン、セルタのFWノリートだ。
この中でも注目は21歳のベジェリンだろう。16歳の時にバルセロナのカンテラからイングランドへ渡り、圧倒的なスピードを武器に、今やプレミアリーグの強豪で不動の右サイドバックへと成長した。今回は、レアル・マドリーのダニエル・カルバハルのケガで、いわば23番目のラッキーボーイとしてEURO行きのチケットを手にしている。
次から次へとタレントが生み出されるバルセロナの育成力には驚かされる。チームこそ違えども、ベースにある共通認識により代表チームでも高いコンビネーションが保てるのはスペイン代表の強みだろう。今大会も”チキ・タカ”の核となるバルセロナのカンテラ出身者たちに要注目だ。
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