7人が選ばれたFW。新戦力も加わり競争は激化
2次予選を突破し、アジア最終予選に向けて強化を進める日本代表。それぞれのポジションに強化ポイントはあるが、FWには明確な課題が突きつけられている。いかに点を取るか。相手が強くなり、2次予選ほど多くのチャンスは見込めない。そこでハリルホジッチ監督はこう語った。
「1回か2回のチャンスで得点を取る選手を2人は見つけないといけない」
キリンカップはGK3人を含む25人が選ばれ、FWは7人で構成された。4-2-3-1や4-3-3を想定すれば、CFが岡崎慎司と金崎夢生、左ウイングが宇佐美貴史と原口元気、右ウイングが本田圭佑と小林悠、昨年8月の東アジアカップ以来となるU-23世代の浅野拓磨は全てのポジションで可能性がある。また指揮官は2トップの採用も示唆しており、その場合は小林悠も同ポジションで有力候補になりそうだ。
また今回は選外ながら事前合宿で“リハビリ組”として参加した武藤嘉紀も新たに浅野が加わったFWの競争に関して「(浅野は)ホントに素晴らしいスピードを持っていますし、裏への抜け出しは素晴らしいので、見習っていかないといけないところもあると思う。自分はどのポジションをやるか分からないですけど、もしポジション争うことになったら、やっぱ負けたくはない」と語っている。コンディションを高めることに加え、代表でFWが求められる動きをより意識して復帰を目指すはずだ。
“点を取れるFW”の発掘を目的とする中でも、指揮官があげるのが裏を狙う動きであり、そこにスペシャリティのある浅野の招集は象徴的と言える。浅野自身も「自分も裏への意識というのは常に高く持っているつもりですし、そこの動き出し、駆け引きというのは自信を持ってプレーしている」と語るが、そこから先のフィニッシュに課題があることを認識している。
「そこからゴールというのがなかなか生まれていないと思いますし、納得いくプレーがトゥーロンでも少なかったと思う。意識だけ高くもっていても、それを発揮しないと意味が無いと」