ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長【写真:Getty Images】
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は、クラブの売却に対して真剣に取り組んでいる。29日にイタリアメディアの『スポルト・メディアセット』で明かした。
ベルルスコーニ名誉会長の持株会社であり、ミランの親会社であるフェニンヴェストは、現在クラブを売却する為に中国企業グループと交渉中だ。同名誉会長は「ミランを主役の1つへと戻らせる為に毎年熱心なサポートをしなければならない」と、交渉を認めると、「中国語の単語を7つも覚えたよ。毎日1つずつね」と冗談も口にしている。
同名誉会長は、クラブを売却した後も会長職としてクラブに残れるようだ。「重要な人物であると考慮されたんだ。そうであるからには、名誉会長としてもいくつかの選択や決定を導くことができるはずだよ」とクラブから去らないことを明かしている。
売却する条件は、特に主役に戻らせる為の投資をする意欲があるかどうかのようだ。ベルルスコーニ名誉会長は、「現在我々はこの大規模な中国企業と交渉中だが、ミランのために投資を保証する条件は私にとって欠かせないものなんだ。クラブは常にトップにいてもらいたいからね」と投資をしなければ売らないと伝えている。
一方で、万一破談になっても問題はないようだ。ベルルスコーニ名誉会長は、「そうなれば、バルセロナやアトレティコ・マドリーがそうしたように、意欲に溢れ、結束の強いクラブで育った若いイタリア人選手たちで構成されたチームを作ろう」と喜んでミランのオーナーでい続けるつもりだと伝えている。
果たして交渉は成立するのか、破談になるのか。この交渉次第で将来のミランが良くも悪くも劇的に変化することになるのは間違いなさそうだ。
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