エクアドル3部リーグで衝撃のスコアが【写真:Getty Images】
南米エクアドルの3部リーグで衝撃のスコアが記録された。今月21日に行われた試合でペリレオSCがインディ・ネイティブに44-1で勝利し話題を呼んでいる。
エクアドル紙『エル・テレグラフィオ』によれば、約300人の観客の前でプレーしたペリレオSCの選手たちが次々にゴールを決めて圧倒的な試合を演じたという。また、FWロニー・メディーナは1人で18得点を挙げる大爆発で世紀の大勝に花を添えた。
2チーム合わせて45個ものゴールが生まれたこの試合では、2分に一度のペースでゴールネットが揺れた計算になる。得点が認められてプレーが再開されるまでのボールが動かない時間を考慮すれば、絶え間なくゴールが決まっていたことが想像できる。
そしてこの歴史的な大勝はギネス記録の更新が期待された。これまでギネス・ワールドレコーズに認定されて『ギネスブック』に掲載されていたのは現在スコットランド4部に所属するアルブロースFCによる36-0という記録だった。
ペリレオSCの44-1は明らかにこれまでのものを上回っており、「大人のサッカー史上最大得点差での勝利」として新たな記録樹立かと思われたが、なんとギネス記録認定は見送られるという。
英『BBC』の報道によれば、アルブロースFCの36-0は1885年9月12日のスコティッシュ杯で記録されたものだった。対してペリレオSCの44-1は国内3部リーグにおける記録であり、「十分に高いレベルでの勝利」ではないとしてギネス記録の対象から外れるようだ。
今回の「44-1」についてギネス・ワールドレコーズの広報担当者も「驚くべき結果」と称賛したものの、「スポーツのパフォーマンスに依存する記録の場合、我々はトップレベルのプロか、国際的な試合、またはオリンピックのような卓越したアマチュアの試合において打ち立てられた場合のみ認めている」と述べて新記録認定の可能性を否定した。
エクアドル3部もプロリーグだが、残念ながらギネス・ワールドレコーズには十分に高いレベルにあると認められなかった。
ギネス記録認定とはならなかったが、ペリレオSCによる44-1の勝利は偉大な結果であり、実際に起こった出来事である。300人の観客と試合を記録した映像が歴史の証明となり、今後も長きにわたって語り継がれるだろう。
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