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Jリーグ 8年前

【英国人の視点】Jリーグで結果残す日本人監督。プロリーグでプレーした第一世代の台頭

J1で上位に位置するチームを率いる監督の顔触れを見てみると、日本人監督が結果を残しているという事実が浮かび上がる。彼らの多くはJリーグ草創期に選手としてプレーしており、その経験が現在の糧になっていると言えそうだ。日本サッカー界は着実に歴史を積み上げている。(取材・文:ショーン・キャロル)

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

Jリーグ草創期は選手だった監督たち

Jリーグ監督たち
風間監督(中央)、長谷川監督(右)、石井監督(左)【写真:Getty Images】

 J1順位表の上位半分を眺めてみてほしい。特に、上位8チームを率いる監督たちの顔ぶれについて考えてみよう。

 浦和レッズを別とすれば、そのうち7チームは自国出身の若い日本人監督によって率いられている。風間八宏の川崎フロンターレが勝ち点28で首位(ただし、ミハイロ・ペトロビッチのレッズは2ポイント差で3位だが2試合を多く残している)に立ち、石井正忠の鹿島アントラーズが勝ち点27で2位に続く。

 さらにその下の5チームを率いているのは渋谷洋樹(4位大宮アルディージャ)、下平隆宏(5位柏レイソル)、長谷川健太(6位ガンバ大阪)、名波浩(7位ジュビロ磐田)、森保一(8位サンフレッチェ広島)という面々だ。ここから日本人指導者の成長について興味深い考察を行うことができそうだ。

 渋谷監督を除けば、他の6人はいずれもJリーグの草創期に選手としてプレーしていた。彼らは日本にプロサッカーの文化が誕生してから選手を経て監督になった第一世代だというわけだ。

 実際に森保監督と長谷川監督の2人は、過去4年間のJ1でそれぞれのクラブをリーグ優勝へと導いた戦いの中で、自身の現役時代にピッチ内外でどれほどの経験を得てきたかを示すことができた。同様の例が他にも相次いでいることを考えれば、このパターンは今後も継続していくのではないかと感じられる。

 石井監督と下平監督は、それぞれブラジル人の前監督から引き継いだチームを安定させ、さらに前進させることができた。渋谷監督と名波監督も昨季J2からの昇格を勝ち取った仕事をそのまま継続することができている。

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