さる5月20日、東京・代官山でおこなわれた「メディア体験会」に於いて、スマートフォン向けゲーム事業を展開するサイバードが、最新サッカーゲーム『BFBチャンピオンズ～Global Kick-Off～』の制作を発表した。配信開始日は今夏予定と具体的な日付は発表されていないが、クローズドベータテストが6月第1週に予定されており、そう遠くない時期にプレーが可能になると見られる。

　イメージキャラクターにはサッカー史に残る神、ディエゴ・マラドーナを起用。交渉は一年間の長きに渡ったというが、その甲斐あってディエゴの5人抜きを再現したムービーは圧巻。日本だけでなく欧州、南米でもと、本作で初めて打ち出したグローバルな展開に持ってこいのアイコンとなっている。

　阿部淳プロデューサーは「ディエゴ・マラドーナ氏は『孫に遊ばせたい』と言ってくれた」と、自信のほどを語った。

　そのディエゴへのこだわりとムービーの質とともに、制作スタッフのフットボールへの愛が感じられるのが練習メニューだ。現時点での最新作にあたる『BFB2016』では「全体練習」と「個人練習」のふたつだが、『BFBチャンピオンズ』では日替わりメニューの「デイリー練習」、アイテムを使って特定の選手を成長させる「コーチ練習」、スタメンとリザーブをいっぺんに鍛える「全体練習」、リフティングのミニゲームで経験値を得る「個人練習」、選手を一定時間留学に出すことで経験値が得られる「留学」の5つに再分類された。サッカークラブの日常をよく知るファンならば、このリアルな分類にニヤリとするだろうが、サッカー的な意味付けがきちんとなされているだけでなく、ゲーム的にも意味がある。

「留学」は仕事や学習でさわれない時間を有効活用するためのものだし、「デイリー練習」と個人練習では、それぞれフリーキックのターゲット当てやボールリフティングのタイミングゲームなどが巧ければ巧いほど、報酬なり経験値がもらえるシステムで、ただ結果を待つだけのシミュレーションではない、アクティヴな楽しさが得られる。「全体練習」や「コーチ練習」は、それぞれ全体と個人を手早く伸ばすのに持って来いだ。

　試合画面も『BFB2016』に比べて進化。ゴールパターンの豊富さ、シュートが決まった瞬間のわかりやすさは、明確にちがうところだ。グラフィックデザインもほぼ別物と言っていい出来で、世界に打って出るという覚悟がにじみ出ている。

　実際にプレーしてみると、フォーメーションに応じて選手を、あるいは選手に応じてフォーメーションを選び、最高の力を発揮できる布陣に整え、前半を見守り、ハーフタイムに修正するという「監督目線」で試合をテンポよく楽しめるゲームになっている。

　対人戦になるとさらに燃えるものがあるが、これまでおこなわれきたユーザー参加大会「代表戦」を、本作では世界規模に拡大させるという。海外の猛者たちと“監督脳”を競うユーザーたちの体温が、この夏を暑くしそうだ。

●ティザーサイト：http://www.bfbchamp.com
●ティザーPVフルバージョン：https://youtu.be/du7KduRjm7U

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