“5つ星”のスタジアム。ミラノのサン・シーロのピッチコンディションは、15年ぶりのチャンピオンズリーグ決勝の舞台として最高の状態になったようだ。27日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

　数週間前には欧州サッカー連盟（UEFA）の幹部がサン・シーロの芝生の整備状態について非難していた。しかし、26日の明朝に行われた最後のテストでUEFAは満足気に合格点を付け、4.5つ星から5つ星へ評価を上昇。もはや“ジャガイモ畑”と揶揄されることはなくなった芝生の改善は、28日に行われるCL決勝戦に間に合うことになった。

　その一方で、UEFAから“5つ星”を付けられた理由はそれだけではないようだ。それは近年の中で最も重要なプロジェクトへの認識であるという。

　2012年から4年間で3250万ユーロ（約39億円）が投資されたサン・シーロの設備は、近年に大きな変化を遂げ、構造上の観点からより良くなっている。トイレは全て新改装され、スタジアム内部の安全柵は改良された。

　さらに見た目でも大きく変化している。両チームのベンチはイングランド風に改良され、ドレッシングルームからピッチに向かう通路もCL決勝戦では中央に設置されることになった。最前席のVIP席もより快適化され、さらには千人以上の記者をも招待することができるようになった記者席の幅も広がっている。

　まさにCL決勝の舞台として相応しい“サン・シーロ・レボリューション”。きっとそこでは最高の戦いが繰り広げられるはずだ。

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