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香川真司 9年前

香川が精彩欠いた理由は? 消化試合だけでない、ドルトが苦しんだ様々な要因

ドルトムントは最終戦でケルンを迎えた。試合は2-2の引き分け。消化試合ということもあり、選手たちは集中していない様子で、本人たちもそれを認めた。香川はそれ以外の部分でも難しかった要因があったことを明かした。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

集中し切れなかったドルトムント。選手らも認める

香川真司
ケルン相手に苦しんだ香川真司【写真:Getty Images】

 今季の香川真司にとって、最も難しい試合だったのかもしれない。2016年5月14日のブンデスリーガ第34節、ボルシア・ドルトムントはホームに1.FCケルンを迎える。

 前節にバイエルン・ミュンヘンが優勝を決めて、ブンデスリーガの趨勢は決していた。ケルンに勝とうが負けようが、順位表には何の影響もない。

 マルコ・ロイスと並んで2シャドーで先発した香川は「どうしてもね、やはりシーズン最後の試合で、雰囲気的にちょっとダウンしているかなあと、ちょっと感じていました」と振り返る。

 BVBは1週間後にDFBポカールの決勝戦が控えている。今シーズンの集大成とも言える試合が控えているからこそ、目の前の“消化試合”に集中し切れなかったのかもしれない。

 そのことについて試合後にバイグルは「まだ決勝のことは重要じゃない」と否定した。しかし「それを正確に説明することは出来ない。僕らは少し集中を欠いた」とも言う。

 ケルン戦は、来季はバイエルンに移籍するマッツ・フンメルスのホーム最終戦でもあった。主将の退団の影響も少なからずあっただろう。

 ドルトムントは11分、カストロのミドルシュートで先制に成功する。1-0。そして圧倒的にボールを支配した。

 BVBが敵陣で回していく中で、香川は、先週のフランクフルト戦の前半に比べれば、前を向いて攻撃を組み立てることが出来た。1人でトップ下をこなすよりも、2シャドーのほうが、幾らかプレッシャーは軽減する。

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