ボルシア・ドルトムントのDFマッツ・フンメルス【写真:Getty Images】
ブンデスリーガ最終節ケルン戦で、ボルシア・ドルトムントの主将DFマッツ・フンメルスに対し、ファンは複雑な心境のようだ。14日、ドイツ紙『レヴィーアシュポルト』が伝えた。
今シーズン限りでドルトムントを離れ、バイエルン・ミュンヘンに加入するフンメルス。移籍先が宿敵ということもあり、移籍決定報道が出た直後のヴォルフスブルク戦ではファンから痛烈なブーイングを浴びせた。
それでも、最終節のケルン戦ではファンはフンメルスへの感謝の気持ちを表現した。「Danke(ありがとう)」と記されたフンメルスの顔写真入りのパネルを手にするファンの姿が見受けられた。「裏切り者!」と罵声を浴びせるファンもいたが、ヴォルフスブルク戦ほどの大きさではなかった。
バイエルンの下部組織で育ったフンメルスは、2008年にレンタル移籍でドルトムントに加入。翌年に完全移籍を果たし、2010/2011シーズンには正式にチームに加わる。9年ぶりのブンデスリーガ制覇と、15年ぶりのリーグ二連覇達成に貢献。欧州で確固たる地位を確立させた。2012/2013シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)でも16年ぶりに決勝戦に進出している。
古豪だったドルトムントを再び強豪の地位に復活させた中心選手の1人として数えられるフンメルス。去りゆく主将にファンの心境は複雑のようだ。
【了】