ラツィオのミロスラフ・クローゼ【写真:Getty Images】
ワールドカップ(W杯)の英雄が新たな居場所を求めて旅に出る。ラツィオの元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼが今季でチームから退団することが明らかとなった。10日、クラブ公式サイトにて発表している。
来月に38歳を迎えるクローゼは、W杯で歴代最多となる16得点を決めた記録の持ち主である。2014年には、137試合に出場し71得点を決めたドイツ代表でW杯の優勝に貢献した。
クラブキャリアでは、過去にバイエルン・ミュンヘンで二度のリーグ優勝を飾っている。2005/2006シーズンにはブンデスリーガ得点王にも輝いており、その他にドイツでは5つのクラブタイトルに貢献した。そして2011年から在籍しているラツィオでは、5年間で170試合に出場し63得点を決め、一度国内カップ(コッパ・イタリア)で優勝を飾っている。
今季のセリエA最終節フィオレンティーナとのホームゲームが、クローゼにとってラツィオでプレーする最後の試合だ。ラツィオは、「ミロと別れの挨拶をする為に日曜日にオリンピコで会おう」とサポーターに呼びかけている。スタジアムのオーロラビジョンには、ラツィオでの同FWの5年間の映像が映し出されるようだ。
クローゼは、月曜日に予定されている盛大な送別会で次の移籍先について明かすつもりのようである。キャリアをスタートした故郷のドイツに戻るのか、それともキャリアの晩年を過ごすには居心地の良いメジャーリーグサッカー(MLS)のような遠い海外のクラブへと旅立つのか。ただ一つ言えることは、彼がどこへ行こうと“伝説の男”には変わらないということだ。
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