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“ジリ貧”ミラン、ついに身売りへ。中国の投資家が株式買収の独占交渉権獲得

text by 編集部 photo by Getty Images

ベルルスコーニ
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長【写真:Getty Images】

 ACミランの株式を100%保有するイタリアの持株投資会社フィニンベストは10日、クラブ売却に関する重要なプレスリリースを公開した。伊『スポーツメディアセット』が伝えている。

 リリースには「フィニンベスト社と中国の投資家グループがミランの株式一部売却に関して独占的に交渉することで合意に至った」と記されている。

 これによりミランは本格的なクラブ売却交渉に入ることとなる。なお現段階では中国の投資家グループによる買収が決定したわけでなく、あくまで交渉権の獲得であること、そしてクラブの株式の全てではなく一部の売却であることが強調されている。

『スポーツメディアセット』によれば、売却されるのはクラブの株式のうち70%だという。また『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は中国の投資家グループによる独占交渉権は45日間有効である報じている。

 一般的に企業の株式の51%を取得すれば、経営の主導権は新たな保有者のもとへ移る。仮に中国の投資家グループが報道通りの割合を買収すると、現経営陣の支配権はより小さなものとなるはずだ。

 長く続いたシルビオ・ベルルスコーニ体制は終焉を迎えるのだろうか。もちろんかつてタイ人投資家が買収を試みた時のように交渉がうまくいかない可能性もある。ただ、いまは着実に“チャイナ・ミラン”誕生の時が近づいている。

【了】

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