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バロンドール発表直前!~リオネル・メッシがその胸中を語る~

明日(1月7日)に発表されるバロンドール。自身が投票者、そして受賞の最右翼であるメッシは発表を前にどのような心境なのか?『フランス・フットボール』の記者が本人を直撃した貴重なインタビューをお届けする。(翻訳・構成:田村修一)

text by ヴァンサン・マシュノー photo by Kazuhito Yamada

CL準決勝でのPK失敗は、心に突き刺さった棘だった

――2012年は、いいことと悪いことの両方がありましたが?

「僕はいいことだけを覚えていたい!」

――昨季のチャンピオンズリーグ準決勝でのPK失敗が、長い間喉に引っかかっていたとあなたは語っていますが……。

「心臓に突き刺さった棘だと僕は言ったんだ。あの敗退は本当にショックだった。僕らはアウェイでゴールを決められたはずだし、そうなっていたらすべてが変わっていた。ホームでの第2戦を、ずっと有利な状況で戦えた。僕らはできるかぎりのことをすべてしたが、成功を得ることはできなかった。あのPKを僕が決めていたら、状況はまったく違っていた。チャンピオンズリーグも連覇できていただろう。でももうそれも過去のことさ」

――あの敗北をずっと考えていましたか?

「何度も何度も頭をよぎったよ。特にミュンヘンでの決勝の日には、もし僕が成功していたら、チェルシーの代わりにあの舞台に僕らが立っていたハズだったと強く思った」

――その不満をどこにぶつけましたか?

「すべて自分の中で消化した。でも嬉しいときだって同じさ。僕は感情を表に出すタイプじゃない。内向的だと思うよ」

――それでは4度目のバロンドールを受賞しても、喜びを爆発させないわけですね。

「(笑いながら)それは嬉しくはあるけど……」

――受賞は驚きですか?

「わからない。そうなっては欲しいけど、僕が決めることじゃない。それにライバルも多い。アンドレア(イニエスタ)とかチャビとか、受賞に値する偉大な選手はたくさんいる」

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