ドルトムント練習風景
5月7日にブンデスリーガ第33節、アウェイで対フランクフルト戦を控えるボルシア・ドルトムントは、現地時間5日の午後17時過ぎからブラッケルの練習場でトレーニングを行った。
初夏の陽気の下、選手たちはピッチに姿を現すと、まずは軽くランニングで場内を2周する。全体的にリラックスした様子だ。監督トーマス・トゥヘルも声を荒げることはなく、落ち着いて練習の様子を見守った。
次いで2組に分かれてロンドを行う。香川真司は、ピエール=エメリク・オーバメヤン、アドリアン・ラモス、モリッツ・ライトナーらとともに[7対2]でボールを回した。良く声が出ていて誰もが楽しそうだ。
香川も軽やかな動きでボールの芯を捉えた。1G1Aと活躍した4月30日のボルフスブルク戦から、そのままのコンディションを維持しているようである。
そして3人×6組に分かれて、サッカーテニスを行った。自陣でワンバウンドしたボールを、ダイレクトで繋いで相手の陣地に送り返す。香川は、マルコ・ロイスとゴンサロ・カストロとチームを組む。遊びの要素が取り入れられたトレーニングにも集中して取り組んだ。
フンメルスがヘディングで落としたボールを、カストロとお見合いしてしまい、少し悔しさを見せるところもあったが、真剣な表情に笑顔を交えて、ツーシャドーでコンビを組むロイスとともにボールを繋いだ。
香川は、とにかく楽しそうだった。サッカーテニスを最後にトレーニングが終わると、ラモスとライトナーを誘ってリフティングでボール回しを行う。笑顔は絶えない。
ライトナーが失敗して香川が勝ったのか、右、左と交互にアッパーで突き上げるように、ガッツポーズを繰り出した。シーズンの終わりが近づくにつれて、メンタルとフィジカルの両面でコンディションはさらに充実しているようだ。
もちろん心身ともに充実しているのは、香川だけではない。ふと練習中にオーバメヤンは、クリスティアン・プリシッチとヘンリク・ムヒタリアンと肩を組むと、わざわざピッチの外でレンズを構えるカメラマンに向かってポーズを取った。オーバメヤンの白い歯が眩しい。
7日のフランクフルト戦に向かって、香川もチームも、仕上がりは順調のようだ。
(取材・撮影:本田千尋【ドルトムント】)
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