相手選手が投げ捨てたテーピングを拾う浦和GK西川周作【写真:Getty Images】
【浦和 1-1 浦項 ACL第6節】
浦和レッズは3日、ACL第6節で韓国の浦項スティーラーズと対戦し、ホームで1-1の引き分けとなった。
この結果、浦和はグループステージの2位通過が確定。決勝トーナメント1回戦で、韓国のFCソウルとの対戦が決定した。
試合終了後、浦項の選手たちがテーピングをピッチに投げ捨てたことで浦和の選手たちが猛抗議するトラブルが発生した。
浦和GK西川周作が落ちたテーピングを拾い、それを受けて浦項の選手たちも一度は拾ったものの、キャプテンを務めていたDFキム・グアンソクが再び投げ捨てたことでさらにヒートアップしてしまった。
普段は“笑顔の守護神”と呼ばれるほど温厚なことで知られる西川だが、さすがにこの行為には怒りを露わにしていた。その時のことを、西川は次のように振り返った。
「一回拾ったんですけど、また違う選手が捨ててしまって。それがキャプテンマークを巻いている選手であれば非常に残念なことです。これは本当に基本的なことですし。埼スタのピッチを汚されるのはイヤだったので」
また、浦和の選手たちは浦項の選手たちに何度も「フェアプレー」という言葉を叫んだという。
西川は、「その精神っていうのは、常に持ちながらリーグ戦でもACLでも持ちながらやってますし、それがサッカーの素晴らしさだと思っているので。フェアプレー精神がない選手は上にはいけないと思いますし、大事にしてほしいですね」と語った。
試合中も試合後も、選手やサポーター、そしてスタジアムに対しても敬意を払うべきである。
(取材・文:今関飛駒)
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