マルチェロ・リッピ氏【写真:Getty Images】
イタリア代表をワールドカップ優勝に導いたマルチェロ・リッピ監督はミランの指揮官には就任しないようだ。1日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
リッピ氏はミラン監督ではなく、イタリア代表のスーパーバイザー就任に向かっているようだ。イタリアサッカー協会の会長カルロ・タベッキオ氏は、2006年ワールドカップドイツ大会の優勝監督に、イタリアサッカーの全体を統括する役職を用意しているとのこと。
今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)ではイタリア勢は軒並みベスト16で全滅した。長期的な計画でイタリアサッカー建て直しに舵を取り、衰退が著しいカルチョの復権をリッピ氏に託す方向だ。セリエAも5連覇を果たしたユベントスの1強状態にあり、国内の“整備”にも期待されている。
ミランは新指揮官の本命ともみられていたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督もサッスオーロと契約を延長したことで破談に終わっている。残る候補はマンチェスター・シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督とサンプドリアのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督だが、ミランは両者の心を射止めることができるのだろうか。
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