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クロトーネ、クラブ史上初のセリエA昇格。本拠地は人口5万9000人の小さな町

text by 編集部 photo by Getty Images

クロトーネ
クラブ史上初のセリエA昇格を決めたクロトーネ【写真:Getty Images】

 現地時間29日にセリエB第39節が行われ、クロトーネはモデナと対戦。1-1の引き分けとなり、勝ち点を78まで積み上げた。この結果、3位トラパニと勝ち点13差開き、残り3試合で2位以内が確定したため、クロトーネのセリエA昇格が決まっている。

 クロトーネは人口約5万9000人の小さな町に本拠地を置くクラブで、今回がクラブ史上初のセリエA昇格となった。クラブが躍進を遂げた背景には、イヴァン・ユリッチ監督の就任と昨年夏に加入した選手の活躍が影響しているだろう。

 今季16得点を決めている24歳のFWアンテ・ブディミルは、昨年夏にザンクトパウリから加入した。昨季リーグ戦で無得点だったブディミルが、セリエBに活躍の場を移して大躍進を遂げている。

 他にも数多くの若手選手を補強するなどして、戦力強化を図っていた。また、FWラファエレ・パラディーノは破産したパルマから退団し、無所属となっていた選手だ。ユリッチ監督自身も経験の浅い指揮官だが、様々な選手を使い分けてセリエA昇格という快挙を成し遂げている。

 資金面では他クラブに大きく劣る小さなクラブだが、プレミアリーグで大躍進を遂げているレスター・シティのように、来季セリエAで旋風を巻き起こすクラブになるかもしれない。

【了】

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