一躍時の人となったサウル・ニゲス【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンとのチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでスーパーゴールを決め、一躍時の人となったアトレティコ・マドリーのMFサウル・ニゲスが辛い過去を乗り越えた経験を語っている。28日、スペイン『スポルト』紙が報じた。
サウル・ニゲスは、11歳の時に故郷エルチェを離れ、レアル・マドリーの下部組織に入団した。しかし、わずか1年後の12歳の時にアトレティコへと移籍することとなった。サウル・ニゲスはこの時のことを「レアルでは多くの事を学んで、すごく成長した。サッカー以外でたくさんのことがあって難しい一年だったんだ。スパイクが盗まれたり、食べ物が盗まれたり、僕のせいじゃないのに2週間グラウンドに入れない罰を受けたり、、、」といじめを受けていたことを明かした。
サッカー以外のことで悩まされたサウル・ニゲスだったが、サッカーについては、「最初の指導者のペペ・フェルナンデスさんとはいい関係だったんだ。僕が弱っていた時に助けてくれたんだ」と指導者との素晴らしい思い出が残っているようだ。
マドリーでのつらい時代を乗り越え、21歳になったサウル・ニゲス。今や躍進し続けるアトレティコで主力選手としてプレーするまでに成長した。彼の人生をがらりと変えた「人生史上最高」と形容したバイエルン戦でのゴール。彼の物語はまだ始まったばかりだ。
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