ドルトムント練習風景
30日にブンデスリーガ第32節、対ボルフスブルク戦をホームに控えるボルシア・ドルトムントは、現地時間28日の午前10時過ぎからブラッケルの練習場でトレーニングを行った。
冒頭で選手たちは、等間隔に配置された人型のポールを順に周りながらボールを回して、ウォーミングアップをこなした。続いてグラウンドの中央で輪になってストレッチをする。
残り3試合となったブンデスリーガの順位は2位に確定しているが、ドルトムントの選手たちは緊張感を持って練習に取り組んだ。4月に入って調子を取り戻した香川真司も引き締まった表情だ。
次いで[8対2]と[7対2]の2組に分かれて、ロンドを行う。香川はピエール=エメリク・オーバメヤン、ヘンリク・ムヒタリアン、イルカイ・ギュンドアンらと同じ組に入った。合間に香川はギュンドアンと言葉を交わすなど、2人は変わらず親しげな様子だ。
さらに[5対5+3フリーマン]×3本、[9対9+1フリーマン]とロンドが続く。継いで同じく[9対9+1フリーマン]でミニゲームを行う。ミニゲームで赤ビブス組の香川は、トップ下のポジションに入った。右にカストロ、左にムヒタリアン、そしてワントップはラモスである。
積極性を見せて香川はグイグイとプレスに行き、良く動いてボールに触る回数も多い。パスがずれて味方と合わないところもあるが、落ち着いてボールをさばいた。「シンジ!シンジ!」という仲間の声が響く中、赤ビブス組が優勢に進めて、ラモスのゴールでミニゲームは終わった。
約1時間半のトレーニングの最後には、コンビネーションを交えて両サイドからクロスを入れるシュート練習を行う。監督トーマス・トゥヘルの指導にも熱が入る。練習が終わりを迎える頃には、チーム全体に笑い声が響いた。香川にも笑顔が見られる。
30日のボルフスブルク戦に向けて、チームも香川も集中かつリラックスした様子だ。
(取材・撮影:本田千尋【ドイツ/デュッセルドルフ】)
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