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香川真司 9年前

香川、カップ戦準決勝は先発濃厚。“異質な10番タイプ”に求められる“違い”の証明

20日深夜(日本時間)、ドルトムントはDFBポカール準決勝でヘルタ・ベルリンと対戦する。タイトル奪取のために負けられない一戦となるが、香川真司のモチベーションも高い。先発濃厚と見られる香川に求められていることとは何か。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ポカールは準決勝。BVBに必須な守備の安定化

トーマス・トゥヘル
前日会見で指揮官トーマス・トゥヘルは「明日の試合は特別な意味を持つ。疑いの余地はない」と意気込む【写真:Getty Images】

 最後のタイトルとなった。2016年4月20日のDFBポカール準決勝、ボルシア・ドルトムントはアウェイでヘルタ・ベルリンと戦う。

 前日会見で指揮官トーマス・トゥヘルは「明日の試合は特別な意味を持つ。疑いの余地はない」と意気込む。それはヘルタにとっても同じことだ。監督パル・ダルダイは「ドルトムントは優勝候補だが、我々は全てを注ぎ込む。そうすれば全てが可能だ」と尻込みしない。ヘルタが決勝に進出すれば、1979年以来のことになる。

 ダルダイの「全てが可能」という言葉は、大言壮語とも言い切れない。ヘルタはリーグ戦でここ3試合を1分2敗と少し調子を落としているが、順位はチャンピオンズリーグ出場権内の4位にいる。

 また、オリンピア・シュタディオンでは、BVBに昨季は1-0で勝利して、今季は0-0で引き分けた。ホームはドルトムントと相性は悪くない。ダルダイは「大きなカップ戦の勝負になる。情熱が重要だ。戦術はあまり重要ではないかもしれない」と口にする。

 一発勝負の試合では、モチベーションの有無が結果を左右する。ダルダイが言いたいのは、そういったことだろう。準決勝では、なおのことだ。

 士気の高いヘルタに対して、ドルトムントには、まずは守備をしっかりとすることが求められるだろう。4月の試合では、得点直後に追い付かれるなど、不用意な失点が目立っている。14日のヨーロッパリーグ、リバプール戦では、後半だけで4失点を喫した。

 香川によれば、EL敗退後の16日にトゥヘルがミーティングで改めて守備の仕方を徹底したのだという。その甲斐あってか、17日のハンブルガーSV戦は3-0と無失点で勝利した。ヘルタ戦は一発勝負だ。引き続き、守備の安定は第一に必要となるだろう。

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