ローマのフランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】
ローマの王様、MFフランチェスコ・トッティは既に今季限りでのクラブ退団を決断しているようだ。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が現地時間16日、伝えている。
トッティは、近しい友人に「残りの(ホーム)3試合、スタジアムに来て」と伝えたそうだ。ルディ・ガルシア前監督時代には重宝されていたトッティだが、今年1月に就任したルチアーノ・スパレッティ監督からは冷遇されている。
わずか16歳でセリエAデビューしたトッティは、これまでチーム一筋を貫いてきた。トッティがその名を馳せたのは“ローマダービー”であり、昨年1月のダービーでは2得点を決め、ダービー通算記録を更新する11得点を決めている。
“ローマ人”にとって、ダービーは勝敗以上の価値があることはよく知られている。今シーズンの第31節のダービーでは、1-4で勝利するもののピッチにトッティの姿はなく、スパレッティ監督はベンチに座らせたままだった。
トッティは翌32節では、後半から出場しアシストを記録。勝ち点「1」獲得に貢献している。1987年にローマのユースに入団し、1993年のトップデビューからローマ一筋で過ごすトッティ。その勇姿は、今シーズンで見納めになってしまうのだろうか。
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