テーマは「ショックの消化」。リバプール戦を払拭できるか
敗退のショックを消化する。2016年4月17日のブンデスリーガ第30節、ボルシア・ドルトムントはホームにハンブルガーSVを迎える。14日に行われたヨーロッパリーグ準々決勝、2ndレグでリバプールFCに逆転負けを喫した3日後のことだ。
リバプール戦の後にマルコ・ロイスは「今後にも影響を与えかねない敗北」と振り返った。一時は3-1とリードしながら3点差をひっくり返されてのトーナメント敗退では、ショックを隠すことのほうが難しい。デヤン・ロブレンに許した勝ち越し弾は、後半のアディショナルタイムである。
16日の前日会見で監督トーマス・トゥヘルは、一夜明けた「金曜日も意気消沈したムードがチームを覆った」と明かした。
よってHSV戦のテーマは「リバプール戦で受けた敗退のショックを消化する」ということになるだろう。20日にはDFBポカール準決勝のヘルタ・ベルリン戦が控えている。ポカールはBVBにとって今季最後のタイトルだ。残されたタイトルを掴むためにも、HSV戦を通して、切り替えていく必要はある。
HSVはブンデスリーガで現在10位である。ここ5試合では2勝3敗と負け越している。勝ち点は34とドルトムントのちょうど半分で、順位表の数字だけを見ればBVBが圧倒的に有利だ。
しかし、昨年11月20日にハンブルクで行われた試合で、前掛かりでアグレッシブな守備に苦しんだドルトムントは1-3で敗れている。HSVはヨーロッパのトーナメントに参加していない。疲労やメンタル面を考えると、リバプール戦に続いてタフなゲームとなりそうだ。