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香川真司 9年前

香川、リバプール戦の“切り札”か。得点必須のセカンドレグ。BVBに必要なフィニッシャー

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグ、ドルトムントはリバプールをホームに迎え1-1のドローで終えた。アウェイゴールを許しているため、BVBはセカンドレグでゴールを奪わなければ敗退となる。シャルケとのダービーでゴールを奪い、コンディション良好の香川真司は、チームを次のラウンドに導けるだろうか。(取材・文:本田千尋)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ダービーをよりELを優先したドルトムント

ドルトムントの香川真司
ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

 ダービーの代償を、どのように支払うのか。2016年4月14日のヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグ、ボルシア・ドルトムントはアウェイでリバプールFCと戦う。

 7日の1stレグは1-1で終えたが、アウェイゴールを奪ったリバプールが有利な立場でアンフィールドでの第2戦を迎える。勝ち抜くために、BVBは得点を取らなくてはならない。しかしリバプールは、いまだかつてアンフィールドでドイツ勢に負けたことがない。

 10日に行われたシャルケとのレヴィア・ダービーに、監督トーマス・トゥヘルは大胆なローテーションを組んで臨んだ。BVBは香川真司のループシュートで先制したが、2-2のドローで終わった。首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は「7」に開く。逆転でのブンデスリーガ優勝は不可能である。

 ダービーを犠牲にして、ドルトムントはリバプールと勝負する。もっとも、シャルケ戦の前の時点でもバイエルンとの勝ち点差は「5」あり、リーグ戦の優勝は現実的ではなかった。トゥヘルは「多くの収穫を見出すことができた」とシャルケ戦を振り返る。リバプール戦に勝利することが出来れば、ドローの結果も無駄ではなかったことになるのだろう。

 遠征には、ネヴェン・スボティッチ以外の全員が参加している。もちろん香川真司の姿もある。第1戦ではベンチスタートとなり、出場機会のなかった香川だが、第2戦ではどのように起用されるだろうか。

 シャルケ戦では冷静に先制ゴールを決めたように、コンディションは良好な状態にある。またダービーの後では、集中して試合に入れたことを強調しており、メンタル面でも充実しているようだ。

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