ダービーをよりELを優先したドルトムント
ダービーの代償を、どのように支払うのか。2016年4月14日のヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグ、ボルシア・ドルトムントはアウェイでリバプールFCと戦う。
7日の1stレグは1-1で終えたが、アウェイゴールを奪ったリバプールが有利な立場でアンフィールドでの第2戦を迎える。勝ち抜くために、BVBは得点を取らなくてはならない。しかしリバプールは、いまだかつてアンフィールドでドイツ勢に負けたことがない。
10日に行われたシャルケとのレヴィア・ダービーに、監督トーマス・トゥヘルは大胆なローテーションを組んで臨んだ。BVBは香川真司のループシュートで先制したが、2-2のドローで終わった。首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は「7」に開く。逆転でのブンデスリーガ優勝は不可能である。
ダービーを犠牲にして、ドルトムントはリバプールと勝負する。もっとも、シャルケ戦の前の時点でもバイエルンとの勝ち点差は「5」あり、リーグ戦の優勝は現実的ではなかった。トゥヘルは「多くの収穫を見出すことができた」とシャルケ戦を振り返る。リバプール戦に勝利することが出来れば、ドローの結果も無駄ではなかったことになるのだろう。
遠征には、ネヴェン・スボティッチ以外の全員が参加している。もちろん香川真司の姿もある。第1戦ではベンチスタートとなり、出場機会のなかった香川だが、第2戦ではどのように起用されるだろうか。
シャルケ戦では冷静に先制ゴールを決めたように、コンディションは良好な状態にある。またダービーの後では、集中して試合に入れたことを強調しており、メンタル面でも充実しているようだ。