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ネイマール、PSG加入報道への疑問。現実味を欠くパリ移籍。魅力の乏しい国内リーグ

昨今ネイマールのパリ・サンジェルマン移籍報道がメディアを騒がせている。だが、極端な1強リーグでブラジル代表のエースがキャリア全盛期を過ごすというのは、現実的に起こり得ることなのだろうか。(文:小川由紀子)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

現実味を帯びてきたネイマールのPSG移籍

バルセロナに所属するネイマール
バルセロナに所属するネイマール【写真:Getty Images】

 ネイマールの来季のPSG入りはあるのか?

 両者のリンクは前々から話題にはなっていた。

 しかしあくまでよくある噂話のレベル。むしろPSGが獲得する選手の本命と騒がれていたのは、同じリーガ・エスパニョーラのライバルチーム、レアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウドの方だった。

 しかしここへ来て一気に現実味が増しているという。

 その一端となったのは、4月4日発売のレキップ紙に寄せられたネイマールの代理人、ワグネル・リベイロ氏のコメントだ。

 以下に一部を抜粋すると

「バルセロナとの契約は2018年まである。バルサでプレーできることに彼は非常に喜びを感じているし、ファンにも愛されている。バルサは世界最高のクラブだ。しかしパリのような街に住み、PSGのようなクラブでプレーすることはどの選手にとっても憧れだ。今後、契約が切れるまでの間にどういう展開になるか様子を見たい」

「PSGが興味を示しているというなら話し合いには応じる。契約解除には1億9300万ユーロ(約245億円)が必要だが、PSGにとっては無理な額ではないはずだ」

「いまのところ移籍についての話はしていない。まだシーズン最中で両クラブとも重要な試合を残している。シーズン終了後に話をすることになるだろう」

「ネイマールはパリが大好きだ。ルーカスのような親友もいる。彼は再三ネイマールに『パリに来て一緒にやろう!』と誘っている」

 ネイマールのバルセロナとの現行の契約は2018年6月までだが、昨今のサッカー界では契約はあってないようなもの。245億円という破格の違約金の支払いも、カタール陣営ならリベイロ氏の言うように不可能ではないだろう。また、PSG入りした際には、現在よりもネイマールの給料がアップすることは確実だという。

 今年に入ってバルセロナはネイマールと契約延長の話し合いを続けているが、ネイマール側がなかなかサインに応じないというのも、クラブを離れる可能性を匂わせる原因になっている。

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