「技術では昔の名選手に及ばない。だからプロの姿勢で彼らを超える」
「『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の本田のインタビューを読んだよ。とても感銘を受けた。彼はとてもインテリジェントな人物だね」
イタリアサッカーを専門に取材し、ユーロスポーツフランスサッカー誌『SO FOOT』日刊紙『ル・パリジャン』など複数のメディアに寄稿するフランス人ジャーナリスト、バレンティン・パウルッツィ記者から話しかけられた。
ミランの本田圭佑は8日、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応え、冷静な現状分析と考察を率直に語っていた。
「選手はみんな、チャンピオンズリーグに出てタイトルも勝ち取りたいもの。ですが現実を直視なければいけない」
「イタリアの文化では過去の成功にこだわりすぎる。他のヨーロッパの国のような改革も必要。日本でも、自分がまだ30に満たないにも関わらず、もう本田の後をどうするかということが話題になっている」
「技術の上で僕は昔の名選手たちには到底及びない。だからせめて、プロとしての姿勢は彼らを超えるようでないと。本来クラブが伝えないといけないメンタリティーもこういうことだろう」
本田がミランで定位置を再奪取した理由はチームプレーヘの貢献にあるが、その裏側にある精神について彼は主に語っていたのである。そしてそれは、広くイタリアサッカーを観察した立場の外国人ジャーナリストの目にも興味深く映ったようだ。
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