関心は欧州へ。陰に隠れがちなレヴィア・ダービー
いつもは祭りの気配が漂うレヴィア・ダービーも、どこか大人しい。2016年4月10日のブンデスリーガ第29節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでシャルケと対戦する。しかし世の関心事は、広く欧州にも向けられている。
12日に行われたチャンピオンズリーグの準々決勝1stレグでは、ボルフスブルクがレアル・マドリーを2-0で下す快挙を成し遂げた。他でもないドルトムントは、ヨーロッパリーグで“ユルゲン・クロップ率いる”リバプールとの戦いの真っ只中にある。レヴィア・ダービーは、どこか陰に隠れた印象だ。
今、シャルケが不安定な状態であることも関係しているだろう。前節のインゴルシュタット戦は0-3で落として、順位を7位に下げている。同試合でU-21ドイツ代表主将MFレオン・ゴレツカが、肩を痛めて離脱することになった。
監督アンドレ・ブライテンライターは、クラース・ヤン・フンテラールをここ2試合連続でベンチスタートさせているが、ホルスト・ヘルトSDは、オランダ代表FWのダービーにおける重要性を4日付の『キッカー』誌に述べている。
「クラース・ヤンは、ゴールを決めるだけではなく、メンタリティをピッチに持ち込む選手だ。ダービーではメンタリティが重要なんだ」
首脳陣の間で若干のズレが生じている。また、ヘルトSDは今季限りでの退任が決まっている。後任は、現在マインツでSDを務めるクリスティアン・ハイデル氏だ。シャルケそのものが、変革の時期にあるのである。
もちろんだからといって、ダービーの重要性が衰えることはない。BVBの監督トーマス・トゥヘルは「何としても勝ちたい」と意気込む。