“異変”続くバルサ。相性悪いアノエタで敗戦
リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイを通してこれで7試合連続、バルセロナはレアル・ソシエダの本拠地エスタディオ・アノエタで勝利から見放されている。
スポーツにおいて“相性”は確かに存在する。F1ならコースや天候、テニスならコートの種類、野球ならピッチャーとバッターにスタジアムと気候…多くの競技においても単純な戦力差を覆す効力を度々発揮している。
とはいえ、バルセロナが代表ウィーク明け以降、明らかにパフォーマンスを落としていることも事実。レアル・マドリーとのクラシコではホームで敗れ、アトレティコとのCLベスト8では勝ちはしたもののアウェイゴールを奪われた。
そして、このレアル・ソシエダ戦でもバルサの“異変”は続いていた。
レアル・ソシエダは、ニュートラルなシステムはアンカーを置いた4-1-2-3だが、守備時にはウイングのオヤルサバルとシャビ・プリエトが大きく下がって4-1-4-1ともいえる形を敷いた。
そして、DFラインと4と中盤の4が極端に近い地位で2つのラインを作ることでバルセロナの中盤と前線を分断。ラフィーニャとアルダ・トゥランのインサイドハーフ2枚は効果的なパスを出せず、ネイマール、ムニル、メッシの3トップは良い形でボールを受けることができなかった。
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