亡くなった方に対して67分に拍手を送ったレスターファン【写真:Getty Images】
レスター・シティは現地時間3日にホームでサウサンプトンと対戦し、1-0の勝利をおさめた。この試合の最中に、心温まるエピソードが起きていたと、5日に地元紙『レスター・マーキュリー』が報じている。
同紙によると、67分にキング・パワー・スタジアムに詰めかけたレスターファンが1分間の間一斉に拍手をしたとのこと。3月14日に行われたニューカッスル戦の試合後に心臓発作により亡くなった方に対しての追悼の拍手だったという。
その方の年齢は67歳で、ニューカッスル戦が人生で初めてスタジアムに訪れた試合だったようだ。心臓発作の後、生命維持装置で命をつなぎとめていたが、その6日後に家族の了解を得て生命維持装置を外し息を引き取ったとしている。そして、この方の家族がレスターファンの行動について言及した。
「その雰囲気はまるで、電気が走ったような驚くべきものだった。拍手が起きた時、私の背筋がゾッとしたよ。それは信じられない行動だったからね。これはつまり、世界にはまだ多くの素晴らしい人々がそこにいることを示している。レスターファンは間違いなく世界で一番のファンだよ」
このニューカッスル戦では、日本代表FW岡崎慎司のオーバーヘッド弾が決勝点となり1-0の勝利をおさめていた。亡くなった方がスタジアムで生で初めてみたゴールが、岡崎の得点となっている。この方のためにも、是が非でもリーグ優勝を成し遂げたいところだ。
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