公式戦4連勝も消化不良が続くバイエルン
現地時間5日に行われるチャンピオンズリーグ、ベスト8の1stレグ。今季も優勝候補筆頭に挙げられているバイエルンは、ホームにポルトガルのベンフィカを迎える。
この一戦は当然ながら、圧倒的バイエルンの有利と考えられる。ブックメーカーのウィリアム・ヒル社のオッズを見ても、バイエルン1.17倍、ドロー5.50倍、ベンフィカ12倍とホームチームの勝利はかたいことを示している。
実際、今季のバイエルンはブンデスリーガではホーム14試合で13勝1敗、44得点6失点。チャンピオンズリーグではホーム4試合で4戦全勝。直近のユベントス戦では、0-2から追いつき延長戦で逆転勝利を手にする勝負強さを発揮した。
ただ、現在のバイエルンは付け入る隙がないかというと、必ずしもそうとは言えない。
バイエルンは、3月2日のマインツ戦を1-2で落とし、続く5日のドルトムント戦を0-0の引き分けで終えて以降、公式戦4連勝を記録しているが、内容的には苦しい展開を強いられている。
前述したユベントス戦では勝負強さを発揮はしたが、前半はユベントスの積極的な姿勢でカウンターを狙うゲームプランの前に沈黙した。この試合ではキングスレイ・コマンの投入が戦況を変えたが、薄氷の勝利だったことは否めない。
さらに、その後のケルン戦、フランクフルト戦ともに1-0の勝利。アウェイでのケルン戦では74.6%という高い支配率を記録しながらシュート数は同じ6本。開始9分にレバンドフスキが決めたゴールで勝利を手にしたが、消化不良気味に終わった。
そして、フランクフルト戦では支配率65.2%、シュート数21本:4本と圧倒的に攻め込み、19分にはリベリの巧みなシュートで先制したものの1点どまり。やはり消化不良に終わった。