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長友佑都 9年前

長友の契約延長はなぜ遅れているか。発表に踏み切れないインテルの不透明な未来と補強方針

日本代表DF長友佑都は、以前から所属のインテルとの契約延長は目前といわれている。しかし、いまだ正式発表には至っていない。なぜ長友の契約延長は遅れているのだろうか。そこには、インテルの不透明な未来と補強方針が影響していた。(取材・文:神尾光臣)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

長友の契約延長はなぜ遅れているのか?

長友
インテルとの契約延長が目前とされる長友佑都【写真:Getty Images】

「今話し合いの途中だし、もうすこしすると良い報告ができると思う。選手やスタッフとの関係といい、インテルはもはや自分の家だ」

 代表ウィーク前の3月12日、セリエAのインテルvsボローニャ戦の前、インテルの長友佑都は地元のTV局のインタビューに対しそう語っていた。

 夏の時点での戦力外扱いから一転して評価を取り戻し、今はクラブとの契約延長交渉に臨んでいる。地元メディアも選手とクラブ側は大筋で合意したと専らの報道。契約期間が1年延長+オプションになるか、あるいは3年間になるかという見方は分かれているが、合意は既定路線と勢いで報じられている。

 ただ、「契約延長」と報じられて始めてから1ヶ月以上が経っている。なぜ遅れているのだろうか。両者の間で何かがこじれているということなのだろうか。「今話し合いの途中」という言葉を受け止め、決まってから報じるのが正しいのかもしれないが、現状が気になるというのも正直なところだ。

 まず取材をしている限りにおいては、選手サイドに迷いがあるという印象は受けなかった。「僕の血はネラッズーロ(青と黒)に染まっている」と彼は昨年12月に語ったが、そこから「僕自身はここに残りたいと思っていて、その気持ちは変わることなく話は続けている」と一貫して話している。ミックスゾーンで談話を聞く限りにおいては、その表情やトーンの変化などは感じられなかった。

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