75分まで2-2も…終盤に2点奪いホームで4-2【写真:goal.com】
27日に行われたチャンピオンズリーグ・グループD第5節、マンチェスター・シティ対ビクトリア・プルゼニの一戦は、ホームのシティが4-2で勝利している。
シティはペジェグリーニ監督が明言したとおり、ハートが先発に復帰した。守備陣にはデミチェリス、リチャーズなど今季ここまで出場機会の少ない選手たちが起用されている。
シティは試合開始からボールを保持して主導権を握る。5分、ナスリのFKにハビ・ガルシアが合わせるが、これはわずかに左にそれる。13分には、ナスリのミドルシュートがバーに直撃。先制点は時間の問題かと思われた。
しかし、シティは多くの決定機をつくるも、なかなか得点には至らない。22分、アグエロが個人技からミドルシュートを放つも、枠外に。25分、GKハートのパントキックからアグエロが抜け出してネットを揺らすが、直前にファールがあったとしてゴールは無効となった。
チャンスを逃し続けるシティに、プルゼニが牙を剥く。26分、ライトラルが右サイドを突破。角度のないところから鋭いシュートを放つが、これはわずかに左に外れた。30分、コラーシュのパスにボックス内でフリーとなったジュリシュがシュート。GKハートに防がれるも、防戦一方ではないことを示した。
プルゼニに流れがいきかけたところで、シティは33分に幸運な形で先制する。アグエロのクロスがライトラルのハンドを誘い、PKを獲得。これをアグエロが自ら沈め、1点を先行した。
リードを保ったまま前半を終えたかったシティだが、43分に失点を喫する。カウンターからコラーシュのパスを受けたホジャヴァが思い切りよくミドルシュート。これが見事に決まり、前半終了間際にスコアをタイに戻された。
シティは後半からアグエロに代えてJ・ナバスを投入する。この交代で右サイドが活性化。再び流れを引き寄せる。さらに64分、フェルナンジーニョに代えてヤヤ・トゥーレを投入。そして、その1分後にスコアが動いた。J・ナバスとY・トゥーレのパス交換で右サイドを崩すと、そのクロスにナスリが合わせてプルゼニを突き放すゴールを奪った。
だが、この日のシティは守備が安定しなかった。69分、コラーシュにボックス内への侵入をやすやすと許すと、そのポストプレーからテツルにゴールを奪われ追いつかれた。
シティは75分、1得点を挙げたナスリを下げてネグレドをピッチに送り込む。この采配もずばりと的中した。78分、J・ナバスの低いクロスをファーサイドでネグレドが押し込み、勝利に近づく得点を奪った。3点目を奪われてプルゼニも力尽き、89分にはミルナーのクロスにゼコが頭で合わせて4点目が生まれ、シティがシーソーゲームを制している。
この勝利で、シティはグループDで首位バイエルン・ミュンヘンに勝ち点3差の2位をキープ。最終節に向け、首位通過の可能性を残した。一方のプルゼニは、5試合を終えて未だ勝ち点がなく、勝ち点3で3位に位置するCSKAモスクワと最終節でヨーロッパリーグ出場権を懸けて戦う。