ザンクトパウリの宮市亮【写真:Getty Images】
ドイツ2部のザンクトパウリに所属する元日本代表FW宮市亮が、新天地でのデビュー戦に向けた意気込みを語った。
2011年1月に中京大中央高校からアーセナルに加入した宮市は、その後イングランドやオランダのクラブへの期限付き移籍を経て昨年7月にザンクトパウリへ完全移籍している。
慢性的な負傷体質に苦しめられてきた宮市はこれまで多くの試合を欠場してきたが、加入直後のトレーニングマッチで左膝十字靭帯断裂の大けがを負い、全治6ヶ月と診断されていた。
移籍後いまだ公式戦での出場がない宮市だが、復帰の時が近づいているようだ。地元紙『ハンブルガー・アベンドブラット』で語っている。
現地時間25日に行われたハノーファーとのトレーニングマッチで実践に復帰した宮市は、「もう膝の痛みもなく、違和感もない。もちろん決めるのは監督だけど、準備はできている」と、少し遅れたデビュー戦を待ち望んだ。
チームを率いるエヴァルド・リーネン監督も、「リョウにとってフィジカル面の心配も乗り越えて再びプレーすることは重要なことだ。彼は良い振る舞いをしている」と期待を寄せている。
23歳にしてすでに海外生活6年目となった宮市だが、ドイツでプレーするのは初めてとなる。リハビリ中は語学力の向上に努めていたようだ。
「講師が自宅に来て、ドイツ語のレッスンを受けている。来季は完璧なドイツ語でインタビューに答えてみせるよ! だけど、実は妻の方が上手く喋れるんだ。彼女は毎日レッスンを受けているからね」
ザンクトパウリは現在4位に位置しており、1部昇格に向けた戦いを続けている。
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